メールを使いこなす:初心者のためのメール利用講座

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よくあるメールのトラブル対処法

意味不明の英文のメールが送られてきた

 ほとんどがどこかのコンピュータに感染したウイルスによるメールか、スパムメールと呼ばれる営利目的の無差別のメールか、自分が送ったメールアドレスの間違いなどによるエラーメールです。エラーメールの場合は、多くは「Returned mail」と件名に書かれています。そしてそのあとに「User Unknown」「Host Unknownなどと記されているはずです。「postmaster」あるいは「MAILER-DAEMON」といったユーザ名から送られてきます。それぞれについて簡単に説明しておきます。

User Unknown
  ユーザ名が間違っていた場合。相手の受信用メールサーバまではたどりついても、そこにそのようなユーザ名がなかったということです。こととき注意したいのは、ユーザ名を間違えていてもそれが実在するとそこへ間違いなく送られてしまうということです。

Host Unknown
  ドメイン名が間違っていた場合。Hostというのはコンピュータのことです。そんなメールサーバはないよという意味です。メールアドレスでまちがえて「.」(ドット)を「,」(カンマ)と間違えたり、スペル違いの時などに起こります。

Data format error
 メールアドレスが形式にのっとっていない場合。第2ドメイン名(ドメイン名からその人のことを知るを参照)がないときなどに起こります。

Service unavailable
 メールのサービスが利用できない場合。セキュリティ対策のため、メールサーバによっては匿名の差出人からのメールやある特定のアドレスからのメールを受け取らないようになっているときに起こります。自分のメールアドレスの設定を確認してください。また、相手のメールサーバが故障や保守のために停止している場合もこのように表示されます。


文字や絵がぐちゃぐちゃで意味不明

 ひとつには、そもそも全体の日本語表示がおかしい場合です。これはまず、受け取ったメールの日本語文字コードを自動判別できるような設定になっているかです。基本的に日本語のメールはJIS7というコードで送受信する決まりになっています。設定するところがあったらこれを選んで下さい。それから表示するフォントがちゃんと明朝やゴシック、Osakaどの日本語フォントに設定されているかです。知らないうちに、Times New Romanなどになっていないか、設定を確認しましょう。

  もうひとつは、部分的に何か絵か文字が大きく書かれているようなところが見えない場合です。文字絵などはすべて、固定ピッチフォントという文字の種類が前提でつくられています。固定ピッチフォントは等幅フォントとも呼ばれます。どんな文字でも、文字の幅が一緒のものです。日本語フォントがもともとこれにあたります。これに対してプロポーショナルフォントというのがあります。とくに英語では、WとかMか表示するには幅の広いものとIのような幅の狭いものがあります。これらを字の幅に応じて表示してきれいに見せようとするのがプロポーショナルフォントです。下のように「W」と「i」の幅が違うのがわかるでしょうか。

固定ピッチフォントの場合 Windows
プロポーショナルフォントの場合 Windows

 メールでは、固定ピッチフォントにしないと絵や大きな文字がうまく表示されません。メールソフトの設定で固定ピッチフォントとプロポーショナルフォントを選択できる画面があれば、全部固定ピッチフォントに設定しておきましょう。さらに、表示する固定ピッチフォントとプロポーショナルフォントをそれぞれどのようなフォントに設定するかが決められます。WindowsとMacintoshで違いますが、下のようになっています。Windowsでは固定ピッチが標準です。

  Windows Macintosh
固定ピッチフォント MS 明朝、MS ゴシックなど Osaka-等幅など
プロポーショナルフォント MS P明朝、MS Pゴシックなど Osaka、平成明朝、平成角ゴシックなど


添付ファイルだけのメール、部分的に記号や文字化けがあるメール

 受信したメールが添付ファイルだけだったり、部分的に記号や文字化けがあるメールが到着したら、その多くはHTMLメールだと思われます。ホームページを作成するのと同じHTML形式で書かれたメールが送られてきていても、これに未対応のソフトを使っている場合に起こります。多くのメールソフトの最新バージョンは標準で対応しているのですが、未対応の旧バージョンを利用していたりする場合もあります。このような場合は、相手に対応していないことを知らせて、テキスト形式で送り直してもらいましょう。

  たしかにHTML形式だと、文字の大きさを変えたり、文字の強調やアンダーラインはもちろん、色を付けたりいろいろなことができて便利は便利です。とはいえ、本人が気がつかないうちにHTMLメールが送られている場合も増加しているようで、文字がやたら小さいなど、かえって相手が読みにくいこともあります。これは、Outlook ExpressやNetscape Messengerでは、最初の設定がHTML形式でメールを送るようになっていることが大きな原因です。HTMLの普及を目的としてのことと思いますが、実際にはHTML形式はまだ標準になるほどには普及していません。基本的にはHTML形式になっている設定をテキスト形式に変更しておきましょう。

  対応ソフトを利用していて、どうしても送りたいならば、相手がHTMLメールを読める相手であるかどうか確認してから送りましょう。読めるかどうか相手もわからない場合は送ってみなければわかりませんが。

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